ジェイ > 『エミリアと一緒だとなごむよね』
バーニィ : いや、なごまねぇだろ……
ジェイ : そか? 俺はなごむなぁ
バーニィ : ……ま、そりゃ、お前はな

(呆れた様子でジェイを見るバーニィ)

ジェイ : 何だよ、その目。なんかむかつくな……

(バーニィの生暖かい目に、微妙な不快感を持つジェイ)

バーニィ : あ〜、気にすんな、気にすんな。お前がむかつき出すと、あの女が俺を屠りにかかるから、あんま腹立てねぇでくれ
ジェイ : 何だか釈然としないが、まあいいか

(毎回殴られるのも気の毒だろうと思い、何とか平静を保ちエミリア召喚を止めるジェイ)

ジェイ : つか、お前の場合、いっつも殴られてるから、なごむとかそういう気分にならねぇんだろ
バーニィ : そうか〜? あいつのお前以外への態度を思えば、なごむって考える奴はまずいねんじゃね?
ジェイ : んなこともねえと思うけどなぁ…… あ、いいところにアランさん
アラン : へ? 何だ?
バーニィ : いや、超身内じゃん

(ジェイはバーニィの言葉を無視し、アランに訊く)

ジェイ : エミリアと一緒だとなごみますよね?
アラン : ……そ、そうだな(?)
バーニィ : いやいやいや! おもっきし目ぇ逸らしてるし! つか(?)って!
ジェイ : あ、さらにあんなところにアロガンさんが

(なぜか通りかかるアロガン(アラン、エミリアの父))

バーニィ : 超身内2!!
ジェイ : あ、さらにエイミーさんも

(またまた、なぜか通りかかるエイミー(アラン、エミリアの母))

バーニィ : 超(以下略) つか、なんでエルフがこんなところを通りすがり!?

(バーニィの懸命のツッコミをやはり無視しつつ、ジェイは突撃インタビュー)

ジェイ : エミリアと一緒にいるとなごみますよね?
アロガン&エイミー : 勿論ダヨ
バーニィ : 棒読み! その上、目泳ぎすぎ!!
ジェイ : 突っ込みご苦労、バーニィ。それから、ロートシルト家の面々ご苦労さま

(アラン、アロガン、エイミーは早々に退散。これ以上ボロが出る前にという(今更な)配慮(?))

ジェイ : ほら、なごむ派の人の方が多かった(キッパリ)
バーニィ : ……取り敢えずお前が、思ってたよりもエミリア好きなのはわかった
ジェイ : 何だよ、急に。照れるなぁ〜

どがっっっ!!!
(エミリアがバーニィを吹き飛ばし、さらにジェイに抱きつきつつ登場したところで幕)
ジェイ > 『己の道を突っ走って行く性格が最高!!これからも突っ走って行って下さい!』
バーニィ : 要するに自分勝……
エミリア : 死ねっ!

(何処からともなく棍棒を出し、バーニィを激しく殴るエミリア)

バーニィ : ーーーっ! お…… おまっ……

(痛みでうまく呼吸できないバーニィ。しばらく経って漸く復活)

バーニィ : お前な! そのうち誰か殺すぞ!!
エミリア : 例えそうだとしても、相手はあんただから大丈夫。
バーニィ : 大丈夫、じゃねぇ!!

(そこで突然現れるジェイ)

ジェイ : どうもありがとう。ご希望に沿うように、俺の道はこれからも一直線です
エミリア : ジェイ、素敵……
バーニィ : ……完璧、無視してくれてありがとよ
ジェイ : いじけるなよ。冗談だって。ほら、まだコメントに返してなかったからさ
バーニィ : 案外律儀だよな、お前。つか、お前は冗談でも、エミリアは本気だったと思うのは俺だけじゃないはずだ

(他一同、同時に頷く)

ジェイ : まあ、そこは俺も否定しないが……
エミリア : 事実本気だし。ウサネコなんて無視されるために存在すると言っても過言ではないわ
バーニィ : おい
ジェイ : まあ、それも否定しないが

(ある者は可笑しそうに、ある者は困ったように、他一同、同時に頷く)

バーニィ : 俺だってそのうち泣くぞ!
ジェイ&エミリア : 泣け(満面の笑みで)
バーニィ : ――っ!! お前らの母ちゃんで〜べそっ!

(妙な捨て台詞を吐き走り去るバーニィ。そんな彼を見送りながら、楽しそうに笑うジェイとエミリア)

ジェイ : いや〜、あいつ面白いな〜
エミリア : あんな奴を褒めるのは不本意だけど、本当にその通りね

しゅっ!
(ここで突然アマンダ介入。空間転移の魔法と思われる)

アマンダ : ていうか、あんたら酷いわね
ジェイ : 何言ってんだよ。お前だって楽しんでるくせに

(突っ込まれるとアマンダは、作っていた呆れ顔を崩して――)

アマンダ : あっはっはっ、ま〜ね〜! 見た? マジでちょっとうるってたわよ、アイツ!
エミリア : 確かに。ウサネコはネコよりもややウサギよりね。ああ見えて寂しがり屋?
ジェイ : いっそウサちゃんにするか

(大笑いする三人からフェードアウトし、了)
ジェイ > 『カッコイイ。と思ってる自分は少数派?』
ジェイ : いやいや、絶対多数派だぜ。素直な意見サンキュな
エミリア : そうそう。ジェイはこんなにかっこいいもの。少数派なんてあり得ないわ
ジェイ : はっはっはっ! こうも本当のことばっか言われると、さすがに照れてくるぜ
エミリア : 心に素直になるのはいいことよ

(二人揃って笑い出したジェイ、エミリア。そんな彼らとカメラとの間に割って入る人影が……)

ケイティ : 少数派です(笑顔できっぱりと)
ジェイ : おい
ケイティ : 貴方の感性は腐っています。将来のためにもお早目の治療をお勧めします

キィンッ!
(ジェイが振るった剣をケイティが短剣で受け、睨みつける)

ケイティ : 何すんのよ!
ジェイ : お前こそ何言ってんだ! 大概にしねぇとぶっとばすぞ!
ケイティ : ほぉ〜、やって貰おうじゃないのよっ!
ジェイ : ……いい度胸だっ! 表に出ろっっ!!
エミリア : ジェイ、頑張ってね〜

(罵倒をお互いに浴びせながら、表に出て行くジェイ、ケイティ。彼らに一歩遅れてついていきながら、声援を送るエミリア)

メル : エミりゃんって、ケイティには魔法ぶつけたりとかしないよね〜。ジェイの悪口とか一番言ってるのに。何で〜?
エミリア : そんなの、ジェイに嫌われたくないからに決まってるでしょ
メル : ? だって、ジェイはケイティのこと嫌いなんでしょ? 他の人にするみたいに攻撃したら、寧ろ喜ばれるんじゃ〜
エミリア : 解ってないわね。さすが子供だわ
メル : なっ!! エミりゃんの方が子供じゃん!
エミリア : 私は貴女より精神年齢が上の自信があるわ。背も大きいし

(淡々と、冷めた目で言い放つエミリア)

メル : ぐっ! だ、だけど、圧倒的にわたしの方が勝っている点があるわっ!
エミリア : ? 何よ
メル : 胸っ!!

ぶわっ!!
(問答無用でエミリアが炎を放った)

メル : どわぁっ! あ、危ないじゃん!
エミリア : 大丈夫よ。直撃すれば痛がる前に死ねるから
メル : それは一般には大丈夫と言わないっ!!
エミリア : 問答無用……

(連続で魔法を打ち出すエミリア)

メル : うわっ! ひゃっ! わわわっ!

(避けたり、気で打ち消したりと何とか対処するメル)
(その時、ジェイとケイティの戦いも始まったようで……)
(ふたつの戦闘音をBGMにゆっくりとブラックアウト  了)