ドルーガ > ドルくんの誕生日のお祝いとか見てみたいです
ドルーガ : 誕生日とは何だ?
キース : 誕生日というのは、文字通りこの世に生まれ落ちた日のことですよ。毎年、その日を祝う習慣があるのです
ドルーガ : へぇ、そいつは楽しみだなぁ。とはいっても、俺様が生まれたのはついこの前だし、その誕生日とやらが来るにはまだ時間がかかるか……
アリシア : 一年くらい直ぐに過ぎますよ。ところで、ドル君の誕生日は卵が生まれた日なのでしょうか? それとも卵から生まれた日なのでしょうか?
キース : えーと……卵から生まれた日かな
ドルーガ : そうなのか?
キース : ……さぁ。実際どうなのでしょうね。今まで考えたことがありませんでしたし
アリシア : お父様はどうなのですか?
キース : 私は――はて? どちらなのかな? さっきも言ったけど、今まで一切気にしていなかったからね
ドルーガ : なら、アリ姉はどうなんだ?
アリシア : あ、私は――
キース : アリシアは卵生まれじゃないですよ
ドルーガ : そうなんか?
アリシア : ええ。お母さんが人間ですから、卵は産みません
ドルーガ : そうなんか。うーん…… とすると、俺様の誕生日がどっちなのか、結局分からんな
キース : 確かに、そうですね
アリシア : お役に立てず、申し訳ないです
ドルーガ : いや、別にいいがな…… さて――
モル : 安心なさってください、ドルーガ様
ドルーガ : お、モルか。お前はどっちが俺様の誕生日か分かるのか?
モル : いえ、残念ながらそれはわかりません
ドルーガ : なんだ、そうなのか。お前が分からんとなると、本気で参るな
モル : いえいえ、そこは問題ありませんよ
ドルーガ : なぜだ?
モル : どちらも誕生日として盛大に祝えばいいのですよ
ドルーガ : ああ、なるほど! それはいいな!
モル : 毎年用意を頑張りますね。豪華な料理や高価な贈り物、気合を入れて準備させて頂きます
ドルーガ : 何! 適当に騒ぐだけかと思ったら、料理や贈り物まで…… 凄いな! 誕生日!
(モルの言葉に大げさに驚き、大いに喜ぶドルーガ)
モル : そのように喜んで頂けるのでしたら、私も準備に気合が入りますね
ドルーガ : うむ! 苦しゅうないぞ!
(互いに嬉しそうなドルーガ、モル)
アリシア : なんだか色々適当ですね……
キース : ……まあ、本人がいいなら、いいんじゃないかな?
(苦笑する青髪親子のアップからフェードアウトしていき、幕)