ドルーガ > ドル君かっこいいです
ドルーガ : おっ! ついに俺様の本当の素晴らしさを理解する奴が現れたか! うんうん、苦しゅうないぞ!
(上機嫌に叫んだドルーガ)
(そんな彼を一瞥してから、ジェイが考え込むように瞳を閉じつつ言葉を紡ぐ)
ジェイ : これまでのコメントで散々可愛い言われてきたのに、最後の最後にかっこいいか……
エミリア : 同情コメントね
(遠慮なくズバッと言い切るエミリア)
ジェイ : 本人は気づいてないわけだし、そうはっきり言ってやるなよ
エミリア : それもそうね、御免なさい。世の中には知らないままでいた方がいいこともあるわよね
ジェイ : そういうことだな。それが優しさからきた嘘なら、真実に気づかないでいる方がいい。だからある意味、鈍い奴は幸せな人生を送る資質がある
モル : 一見真面目な話を始めて、ドルーガ様への失礼な発言を誤魔化さないで下さい
(穏やかな物腰ながらも、目つき鋭くモルが言った)
(一方、ドルーガはきょとんとした表情)
ドルーガ : ? ジェイ兄やエミリア姉がいつ失礼な発言とやらをしたんだ?
(真っ直ぐな瞳を向けられ、そのように訊かれたモルは長い沈黙)
(しばらくすると頭を抱えながら呟いた)
モル : ……まあ、貴方様がお気づきでないのならいいです
ドルーガ : そうか。まあ、ともかくだ! 俺様のかっこよさが段々浸透してきたらしいな! ゆくゆくは全世界が俺様のかっこよさの前にひれ伏し、俺様王国が出来上がるに違いない!
モル : はぁ……
ジェイ : ……鈍い上に、あそこまでアホだとは思わなかったな
エミリア : 随分と痛い子ね
ジェイ : 教育係らしいあのモルってエルフも、これからさぞかし苦労することだろうよ
エミリア : さっそく何か注意してるしね
ジェイ : あのまま育ったらどうなるかってのも興味があるが…… まあさすがにそうもいかんわな。と、ちょいと早いがもう終わるか。真祖とエルフを映しても妙な注意をしている場面しか映らんし、俺らを映したところで特別面白いもんは映らんし
エミリア : 大丈夫よ! 私達を映せば、素晴らしきラブラブ劇場が上映され――
(そんなものが映されても迷惑千万。百害あって一利なし。間違いなく鬱陶しいので……)
(ぷち。ざーーー(砂嵐))