ジェイ > 自分的に主人公のイメージがあるんですが……

ジェイ : そんなの今更だろ。俺は完全無欠の主人公だぜ
エミリア : そうよね! ジェイ以外の奴らなんてクズとしか言えないような存在と言っても過言ではないものね!
ジェイ : おいおいエミリア。さすがにクズは言い過ぎだろ。確かに俺と比べると見劣りするだろうけどな
エミリア : それもそうね。まあカスくらいが丁度いいかしら?
ジェイ : そうだな。そんぐらいだな
バーニィ : 然程違いがあるようにも思えねぇけどな

ぼんっ!
(突然爆発するバーニィ)

バーニィ : ……ごほっ

(軽く焦げたバーニィの口から煙がぷかぷかと出る)

エミリア : うっさい! ボケウサ! いらねぇ茶々入れてジェイとのラブラブ空間に割り込んでくんな!

(怒鳴った後、何事もなかったかのようにジェイと話し出すエミリア)

アマンダ : あの二人が話している時に割り込むのはよした方がいいって、まだ気づかないわけ?
バーニィ : けほっ。いや、まあ、気づいてはいるんだが…… つい突っ込まずにはいられないというか……
アマンダ : そいつは損な性分ですこと
バーニィ : ……ほっとけや
メル : にしても実際どうなんだろうね〜

(メルが突然ひょこっと登場)

バーニィ : 何がだ?
メル : ジェイってわたしと一緒で帰っちゃった組じゃない?(『30.永住の地』参照)
バーニィ : まあそうだな
メル : 仮にも主人公がそこで帰るかな〜?
バーニィ : ……確かに

(そう呟いてから何やら続けようとしたバーニィ)
(しかし――)

アマンダ : まあまあ。そういう詮索はしない方がいいんじゃない? 下手なこと言うとまた……

(そこまで言ってエミリアを指差すアマンダ)
(バーニィはそちらを見て――)

バーニィ : そうだな…… ここらでやめとくか。また何かされることになりかねねぇしな……
アマンダ : ま、それが賢明ね
メル : じゃ〜ご飯食べに行こ〜! ご飯!
バーニィ : ま、それもいいか。そんじゃそこらの食堂に――
アマンダ : あ、そこに高級レストランが。
バーニィ : ……お前だけでも俺の苦労を減らしてやろうとか思ってくれないもんかな?
メル : あはは、ウサネコっちはきっと苦労するのが運命なんだよ。諦めるしかないね〜
バーニィ : お前も明るく絶望的なことを言ってくれるなよ……

(極限まで落ち込んだバーニィと楽しげなアマンダ、メルからフェードアウト)
(そして幕)