ジェイ > 最後まで読ませてもらってさらに好きになりました!

ジェイ : これはこれは。最後まで読んで頂いたようで、有り難う御座います

(深々と礼をするジェイ)
(と、そこで黒髪の少女が登場する)

女の子 : パパを好きだなんて、ママ以外にも物好きがいるものね

(ジェイを、そして彼以外にも誰かを彷彿させる女の子がいきなり登場)

ジェイ : いや、お前勝手に時間越えてくんなよ
女の子 : もぉ、別にいいじゃない。それにしても、若いパパも新鮮ね
ジェイ : パパって…… 本編では俺の名前伏せてるんだし、ちょっとは気を使えよな
女の子 : いまさらじゃない? どうせ見てる人たち全員わかってるでしょ? それよりも、わたし名前くらいないのかなぁ? 『女の子』って……
ジェイ : まあ、管理人が考えるの面倒なんだろうよ
女の子 : ……はぁ。じゃあ、自分でつけちゃおうかなぁ。……エミ子とか?
ジェイ : うわ…… お前、ネーミングセンスねぇな
エミ子(仮) : な、何よ! 可愛いじゃない、エミ子
ジェイ : 可愛いかどうかはともかくとして、親の名前の一部に、女の子だから取り敢えず『子』をつけようってところに、センスを感じないんだよ
エミ子(仮) : う…… うるさいな……

(ジェイの発言を受けて、エミ子(仮)が言葉に詰まった時、メルが通りかかる)

メル : おりょ、ジェイが小さい女の子いじめてる。犯罪だ〜
ジェイ : 人聞きの悪いこと言うなよ、メル
エミ子(仮) : メル様!!
メル : ほえ? 何〜?
エミ子(仮) : あ〜、この時代のメル様もすてき…… このむじゃきさの中に大きな才覚をひめておられるのね……
ジェイ : 誇大妄想もそこまでいくと清々しいな
エミ子(仮) : ちょっとパパ。何だか今の発言、メル様をばかにしてるように聞こえたんだけど
ジェイ : 馬鹿にはしてないさ。ま、褒めてもいないわけだが
メル : ていうか、『パパ』ってことは――ジェイ…… エミリアにばれないよ〜にね…… それにしても、十代後半でそんな大きな――
ジェイ : いや、違うからな。ちょいと現代技術の限界を無視した妙な事情があるだけで…… つか、お前やっぱ馬鹿だろ――ぐっ

(エミ子(仮)がジェイの頭をどついてから無邪気な笑顔でメルに話しかける)

エミ子(仮) : あの、メル様! よろしければわたしとお話でも
メル : ん〜、い〜けど…… ジェイが不機嫌丸出しであなたのこと睨んでるわよ〜
エミ子(仮) : いいんです! あんな口が悪くて性格も悪いパパのことなんて! ささ、あちらの軽食屋さんでまったりといたしましょう!
メル : あそこは丼物がおいしい――うん。そだね〜。そ〜しよっか(超笑顔)

(食事処を指定されて明らかに目の色を変えたメルと共に、エミ子(仮)は去っていく)

ジェイ : あいつ…… あのまま女好きに育ちゃしないだろうな……

(ジェイの不安げな呟きを最後に、了)