ケイティ > 兄貴の方とどちらが頭がいいの?
ジェイ : 俺だっ!
ケイティ : 私よっ!
(同時に叫んだ双子)
(当然の流れとしてにらみ合う)
ジェイ : けっ! 馬鹿言ってんじゃねぇよ! お前ぇ程頭の悪い女もいねぇっつーの!
ケイティ : はあぁあ!? それはこっちの台詞よ! ばーか、バーカっ! 馬鹿兄貴!!
ジェイ : 何だとぉ! アランさんがかなり直接的な表現を使ってもなお、告白されたと気づきもしなかった超絶鈍感女のくせに!!
ケイティ : そ、それは今関係ないでしょ!///
ジェイ : いーや! あるね! あそこまで鈍いとなると、もはや脳みそのどこかに欠陥があるとしか思えねぇ! つまり、お前は馬鹿なんて生易しいレベルじゃねぇってこった!
ケイティ : なっ! くっ……! そ、そんなん知るかーっ! うるさーい、クソ馬鹿兄貴ーーーっっ! 死ねーーーーーっっっ!!!
ジェイ : ふざけんなっ! 手前ぇこそ三途の川で肩まで浸かってきやがれってんだっ!
(おでこをぶつけ合い、極限まで接近して睨み合いをしつつ罵り合う双子)
(それを尻目にアランとアマンダが登場)
アマンダ : まあ、ずる賢さで言えばジェイの圧勝ね。つか、生きていくための知恵的なものなら全般でジェイに軍配が上がりそうじゃない?
アラン : そうだな。ケイティは良くも悪くも真っ直ぐ過ぎるところがあるし…… 勉強とか努力を要するような頭の良さならケイティに分がありそうではあるんだが
アマンダ : それはそうねぇ。ジェイは勉強とか聞くとダッシュで逃げ出しそうなタイプだし。だから魔法もメラとホイミだけとかなんでしょ?
アラン : たぶんそうだろう。あいつ自身は才能がないからとか言ってるけど、魔法の本を読み出して1ページ目読み終わるか終わらないかの頃に逃げ出すっていう勉強嫌いっぷりだからなぁ。ま、とは言っても、興味があることに対しては辛抱強く頑張れるみたいだけど
アマンダ : あら、そうなの?
アラン : ああ。昔、ジェイが航海術に興味を持った時期があってな。城の書庫からそれ関連の本を盗んで――もとい、ちょっと借りてきて、随分と一生懸命に読んでたもんだよ。ただ基本は、本を読んだり難しく考えたりってのは嫌みたいだけどな
アマンダ : ふーん…… とすると、ジェイとケイティ。結局どっちが頭がいいってことになるのかしらね?
(そこで大元の疑問を改めて口にするアマンダ)
(アランは口元に手を持っていって、瞳を閉じて考え込む)
アラン : うーん。どっちがってのは難しいよな。頭の良さの毛色が違うからな
アマンダ : 確かにねぇ。つか、面倒だから同じくらいってことにして、さっさと締めちゃう?
アラン : ……いいのか、そんなんで
アマンダ : いいっしょ。誰もこのコメント返しで明確な答えが出ることなんて期待してないだろうし
アラン : ……ふむ。ま、それもそうかもな。本気でいつもグダグダだからな
アマンダ : そうそう。つーわけで、この辺で終了ー。
(欠伸をしつつ適当100%で去っていくアマンダ)
(アランは少し立ち止まり、双子に瞳を向ける)
ジェイ : チビ! 勉強馬鹿! 寝癖!
ケイティ : 体力馬鹿! 根性悪! 腹黒!
(罵りあう二名を瞳に入れて、溜め息を吐いて去っていくアラン)
(残った双子が相手を悪し様に言い続けるのをBGMに、幕)