キース > キースさんは不幸の星の下で生まれたのでしょうか(笑)

ジェイ : まず間違いないだろう
エミリア : そうね
ジェイ : まず間違いないだろう
エミリア : そうね
ジェイ : まず間違いないだろう
エミリア : そうね
キース : ……なぜ三回繰り返したのですか?
ジェイ : え? そんくらい強く賛同できる意見だから?

(真面目な顔で簡単に返すジェイ)

エミリア : ジェイの言うことは全て正しいのよ。というわけで、お前は常に不幸の星の下を歩け

(真面目な顔で無茶を口にするエミリア)

キース : そんなこと言われましても…… というか、私は不幸の星の下に生まれたと言われるほど不幸なのでしょうか?
ジェイ : ……。まさか自覚がないとは
エミリア : 驚きね

(キースの言葉に、二名は呆れた表情を浮かべながら驚く)

キース : え、ええ!? そんな驚かれてしまうほど、私が不幸な星をしょってるのは明白なことなんですか!?
ジェイ : あー、例えばよ、テドンでの奥さんのこととか
キース : あれは……多くの者が命を落とした中で、アリシアだけでも――娘だけでも助かったのですから、寧ろ幸運だったと考えていますが
エミリア : じゃあ、よくアマンダにいびられていることとか
キース : 人生の先達ですし、こき使われたり、何か言いつけられたりするのは当然だと思っていますが
ジェイ : 普段の生活でも戦闘でもやられキャラなところとか
キース : えーと…… そんなつもりもないんですが…… そんな風に見えるのですか?

(本当に不思議そうにそう訊いてきたキースに、二名は微妙な表情を浮かべる)

エミリア : ……びっくりするほど自覚がないのね
ジェイ : アホなのかポジティブなのか鈍感なのか……
キース : あれ? 褒められてます?(にこやか穏やかに)
エミリア : たぶんアホが正しいと思うわ
ジェイ : そだな。てか、不幸の星の下に生まれたのは確かかもしれんが、こいつ、不幸ではないな
エミリア : ここまでアホなら、あんな咬ませ犬でへたれな人生も楽しそうよね
ジェイ : 全く羨ましくないけどな
エミリア : そうね
ジェイ : 全く羨ましくないけどな
エミリア : そうね
ジェイ : 全く羨ましくないけどな
エミリア : そうね
キース : また三度…… ていうか、褒められて……ます?
ジェイ&エミリア : あはは、超褒めてるよ(無表情&棒読み)

(無機質に笑い続けるアリアハンのお子様達をしばらく映し出し――)
(了)