Chapter08. 題名未定(序章のみ)

 貴方の腕は、僕の苦しみを支えてくれた。
 貴方の胸は、僕の悲しみを受け止めてくれた。
 貴方は――僕を愛してくれた。

 けれど……

 きっと僕は、貴方の苦しみなんて支えたくなかった。
 きっと僕は、貴方の悲しみなんて受け止めたくなかった。
 僕は、貴方の愛が疎ましかった。

 それでも貴方は、僕を愛していた。
 だって貴方は――