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※このお話はDQ3小説をメインとされているサイト「Infinity Sky」の管理人如月 空さんに頂いたキリリク小説です。

「シャインー。まだー?」
「そろそろだ」

ロマリア城屋根の上。
見張り台から死角になる位置でシューノとシャインはロマリアを見渡していた。
笑って行き交う人々、活気ある街並み。
それを見てシューノはニコニコと笑っている。

「みぃんなたっのしそーだね♪」
「・・・あぁ、そうだな」

犬を連れて散歩にいっている老人。
散歩に行っているシスター。
今日の夕飯を考えている母親。

「キャハハ、みぃんな知らないんだ」
「知るわけねぇだろ。知らないうちにやるから『不意打ち』って言うんだよ」
「キャハハハハ!」
「わっ、馬鹿!」

笑い出したシューノの口をシャインが慌てて塞いだ。
どうやら見張りの兵には見つかっていないらしい。
見つかったところで殺せばいいだけの話しだが、それでも作戦前に問題は起こしたくなかった。

「大声出すな馬鹿」
「むー、ぷはっ。いいじゃん殺せば」
「駄目だ。サーに怒られるぞ」
「うっ・・・・」

言葉に詰まるシューノの頭を軽くシャインは叩く。
今は夕方前。
作戦開始までもう少しだった。

「あ、ねぇねぇシャイン。これって自由時間あるかなぁ?」
「は?少しならいいんじゃねぇの?」
「やったー!勇者ちゃんたちに会いに行こうっと」

先ほどと打って変わっての上機嫌にシャインは息を一つ吐く。
そんな相手には気づかず、シューノは笑顔で街を眺めていた。

「ただし、時間制限ありだからな。その勇者が来るともわからないし」
「来るよぉ」
「あ?」

「来るよ、絶対。勇者ちゃんたちは絶対戻ってくるよ」

断言するシューノに、そうかい、とだけ言ってシャインは空を見上げた。
皮肉なほどに、空は晴れ渡っていた。

「あー楽しかったぁ!邪魔されたのは不満だけどぉ」
「時間制限ありって言っただろ」

冷たい廊下を話しながら二人は歩く。
シャインの言葉にシューノはむっとした表情を見せた。
言うなれば、玩具を取り上げられた子供。

「シャインはいっつもタイミング悪すぎ!」
「はいはい。一回サーのトコ行くぞ」
「・・・・・えー」
「そうあからさまに嫌な顔すんなって」
「だって、サーは好きだけど絶対何か言われるんだもん」

頬を膨らませるシューノの頭を叩くようにしてシャインは撫でる。
それに更に機嫌を悪くさせたシューノは振り払った。

「ま、勇者ちゃんたち面白かったし、許したげる!」
「へーへー」

この小説は「Infinity Sky」の如月 空さんから頂いたキリリク小説です。
お話に出ているのは、あちらのサイトのDQ3小説1stPTに出てこられる方々です。
敵方ですが、今後どんな活躍をするのか楽しみでしょうがない方々です。
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如月さん、書いて下さって有り難う御座いました!!

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