クニがあった。
豊かなクニだった。

クニにはヒトが沢山いた。
ヒトはクニのために在った。

ヒトはただの部品だった。

あのクニは国じゃなかった。
だから僕は旅立った。

どこか在るはずの国を目指して。
人として生きるために。

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