夏に生まれるものは多く
夏に消えるものもまた多い。

僕の中に生まれたのは君で
その君は夏と共に去った。

全てが夏の夜の見せる夢ならば
痛みが僕を支配することもないのだろうか?

蝉の声の残響が夏の終わりを告げ
僕の心は砕けて消えた。

<<前 次>>
トップページ