春と秋の会話
長篠秋良(ながしのあきら)と長篠春風(はるか)の会話。

「作者の気まぐれで始まってしまったな。さて、どうしたものだろう」
「とりあえず自己紹介よ、あなた」
「そうだな。私の名前は長篠秋良(ながしのあきら)。38歳だ」
「わたしは長篠春風(ながしのはるか)と申します。永遠の15歳です」
「肌のはり的に無理が……いや、何でもない」
「ふふ。変な秋良さん。それにしても、主役の夏茄(かな)と冬流(とうる)ちゃんがいないのは、シリーズものとしてどうなのかしら?」
「私たちは本編ではセリフすらない状態なのにな」
「まあ、だからこそこういうところで掘り下げようってことなのかもね。ちなみに、これを書き始める前は、わたしは『永遠の15歳です』なんて言うキャラじゃなかったらしいわ。いい加減な作者ね」
「言ってやるな。自覚はしているはずだ。それよりもどうする? これ以上やることなどないぞ」
「そうね。あ、カンペが回ってきたわ」
「なになに…… 『お2人から見た夏茄と冬流についてお話ください』だそうだ」
「えーと、夏茄は真面目よね。あと、中学2年生にしては現実的すぎる気がするわ。安心といえば安心だけど、もうちょっと年相応に夢見がちでいてくれた方が、ある意味ではもっと安心なのに」
「冬流は逆に夢見がちすぎるな。29歳にもなって頭の中身がファンタジーすぎる。まあ、児童文学作家という職業柄、仕方のない節はあるのだろうが…… それに、あれがあいつのいいところでもあるしな」
「もぉ、相変わらずのブラコンね。まあ、冬流ちゃんが可愛いのは認めるけど」
「さて、こんなところか。作者もあまり長くする気はないらしいからな。目指すは1000文字以下なのだそうだ」
「わたしたち自身を掘り下げるのが当初の目的だった気がするけど、思いっきりズレたわね」
「ダメな作者だな」
「ほんと、爆発しちゃえばいいのに。ふふ」
「……怖いぞ、春風」

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