君はあのとき言ったんだ。
「恋人にはなれないけど、好きだから、友達でいたい……」
僕らは仲良くて、ずっとずっと一緒にいて、だから君はきっと、間違いなく、うぬぼれなんかじゃなく、本気で僕を好きだった。それは僕が求めた『好き』と違ったけれど……
でも、だから、心から涙を流し、僕の友情を求めた君が愛しくて、僕はその願いを叶えたかった。
本当に、本気で、心の底からそう想っていたんだ。
でも、駄目だった。
僕は今でも、これからも、ずっとずっと君が好きだから。
愛してしまうから。
友達でいることを装っても、会えば嬉しくて、楽しくて、恋人になりたい気持ちを抑えきれないんだ。
君はきっと気づいてたよね?
だから、僕の気持ちが負担になって、ずっとずっと辛かったんだね。
僕は、もう消えるよ。
友達でいるためには僕はここにいちゃいけない。
求めてしまうから。
愛されたくなるから。
愛したくなるから。
でも、それはいけないことだから。
だから、僕はもう逝くよ。
ごめんね。
「ありがとう」
じゃあね。