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ファンタジー作品
指に宿る邪
第一章 第二章
第三章 第四章
第五章 第六章
第七章 第八章
第九章 第十章
番外編
第一章『双生の鬼子』
悲劇としか呼べぬ
六月の婚礼にて、
花嫁の怒りが
双生の鬼子を召び寄せる
宿りた鬼子
火を支配しろ
この指はいずこまで
壊れてしまった大切な君
鬼たちの理
優しさに包まれて
陰りがさす日常
雨が奏でる不協和音
流れ往く
隣に咲く双生の花
第ニ章『流れを汲む者』
日常に少しずつ
異分子の影が入り込み、
神と鬼を汲む者たちの
交わりの風が吹く
異端へ請い願う刻
君と共にある笑顔
鬼流と天原
みんなの休日
指より出でる邪力
憎悪満つる鬼の末
禍き概念が生む哀しき子
嵐を控えた静謐
願い願い請い願う
純粋な願いの力
第三章『百鬼の行く夜』
笑顔で日常を
過ごす者がいる一方で、
夜を非日常が駆け、
ただ幸福であれと願う
時経ても変わらぬ想い
邂逅と平穏と予感
龍ヶ崎町鬼走譚
鬼女物見遊山す
怪異散りばみ和が綻ぶ
八つ脚の噂
降り頻る雨のなか
祭りのあとに始まる祭り
集い凶牙と相成りや
唯ひとつ望む奇跡
第四章『漆黒の悪魔』
黒き魔は願いを抱き、
街を翔け抜け、
大切なものとの再会を、
強く強く求む
願うゆえに駆ける
絶望の黒
誰そ彼刻の約束
平常なる拒絶
君を想う
悔いて先へ歩む
繋がる手と手
想い駆けるその姿
想いの果て
輝き光る黒
第五章『天女の没落』
天より堕つる
その身に宿りし想いは、
時過ぐるも、
消ゆることの無きものなり
集いし鬼の末
過ぎた時の声
縁ある地の今昔
山霊鬼生譚
幾百の時を越え
この年の瀬の最中に
山深き地の邂逅
平穏で泰平で幸運な日常
神々の集うた地には戦渦の火
重ねた罪の未来へ
第六章『憑き従う糸』
護れぬ脚にも躰にも、
存在価値などない
恐れず、諦めず、
大切な君の隣へ行こう
溢れ出でたる力
頼るべくは異能
届けてはならぬ声
久万月家
蜘蛛憑き
怪しき集い
塵芥より変じた王
彼らはただ願う

古の絆
第七章『紅葉の季節』
望まざる結果とて、
望みし道の先にあり
なればこそ、
我が歩みの止まることなし
公開日未定
第八章『生と死の輪舞』
闇の滅びを求めた
代償としての罪と罰
耐えて贖えるなら、
ただこの口を噤め
公開日未定
第九章『交わる時の軌跡』
高天原より下りしが、
俗世人こそ鬼のよう
ましてや、彼の世の鬼女の、
天女の如きか
公開日未定
第十章『時間の澱』
絶望と共に創りし世にて、
永久を生き、
何も要らぬがただ……
ただ時よ……
公開日未定

番外編『天原の軌跡』
天神に認められし
者らの末は皆共に
矜持に囚わるることもなく、
今を生く
連なる想いの欠片
生まれて消える都市の怪
霧の夜の漂流鬼
寄る辺なき生者
龍の抜け穴
番外編『彼らの日常』
気負うべきことなど
何もありはせず、
望まずとも、
誰もが当たり前を享受せん
鬼は外に出るのか?
番外編『彼らの140字』
人も鬼も妖も、
この世に住まいし何人も、
言の葉を発する権利を持ち、
自由である
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こっそり人物紹介(ネタバレあり)